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creabeaux クレアボー
スパゲリックを現代によみがえらせた純植物性化粧品の製造現場をレポートする

北條恒男 メイムプロダクツ 取締役ソルーナ化粧品事業部長

ロマテラピーブームを経て、植物性化粧品へのニーズは年々高まってきています。それとともに、単に植物エキスが配合されているというレベルでは飽き足らず、より純度とクオリティの高い植物性化粧品を求めるユーザーが増えてきています。今回は、私がよりクオリティの高い製品を求めて本場欧州を回ってきたなかで知り得た植物性化粧品についてご紹介したいと思います。植物性化粧品の品質と実力を決定づけるものは、植物のパワーを抽出した植物エキスです。植物に秘められた力を利用する技術にはナチュロパシー、フィトテラピー、アロマテラピー、ホメオパシー、アーユルベーダなどさまざまなものがありますが、その中で私がもっとも興味をひかれたものが、スパゲリックという手法でした。統合的な知識が集約された技術で、複雑かつ難解ではありますが、植物のパワーをもっとも効果的に抽出する究極の手法と言えるものです。さらに詳しく説明しますと、スパゲリック法とはアルケミー(錬金術)のひとつで、薬草植物を原料に、醗酵、蒸留、洗浄、灰化、結合という過程を経て植物エキスを製造する技術で、太陽、月、惑星といった天体の周期を組み込んだ製造法が大きな特徴です。スパゲリックを謳った化粧品は数社知っていましたが、いずれもアルケミスト達が夢見たような高いエネルギーを持つものではありませんでした。真のスパゲリック化粧品を探し求めていたあるとき、知人のドイツ人医学生を通じて、スパゲリック医薬品製造会社が植物化粧品も作っているという情報を得ることができました。いよいよ本物のスパゲリック化粧品に出会えるかもしれないという大きな期待を胸に、私はその会社を訪問することにしました。

の会社「ソルーナ」社はミュンヘン郊外のロマンチック街道で有名なドナウベルトという街にありました。住所を辿っていくと、時間が止まったかのような一角にたどり着き、深い霧の中から古城が現れました。この城は、アレキサンダー・フォン・ベルヌス男爵(1880−1965)のもので、彼こそがこのスパゲリック化粧品の生みの親なのです。リルケやヘルマン・ヘッセ、シュタイナーとも交流があり、自らも詩人であった彼は、アルケミーと呼ばれる中世の錬金術に興味を持ち、城の中に研究室を作りました。なかでもスパゲリックの分野を熱心に研究し、パラケルスス(中世の医者であり科学者)の研究成果を発展させる形でいくつもの医薬品や保湿クリームなどを開発していったのです。当時は安くて“モダン”な合成化粧品全盛の時代だったため、男爵が生きている間には残念ながらこのスパゲリック化粧品が日の目を見ることはありませんでしたが、彼の死後30年以上の時を経て、初めてこの幻の化粧品が「ソルーナ」として生産が始まったのです。男爵の研究所だった城に隣接している製造工場で私が見たものは、植物のエネルギーを凝縮するための技術とこだわりに満ちた驚くべき製造過程でした。

長のカレン・プレラーが案内してくれたメインのプロセスルームには、夥しい数のガラス製の蒸留器が並び、静かに稼動していました。音がしないという事実と、蒸留器に冷却装置がついていないという事実は、この蒸留法がスパゲリック独得のものであることを物語っています。急激な冷却を行わず、自然放熱によって凝縮させるという極めて時間と手間のかかる方法をあえて取っているのです。さらにいくつかのプロセスを経て出来上がった原液は、木とガラスでできた八角形のピラミッド型の部屋に置かれ熟成されます。このピラミッドの内部は常に人間の体温である37度に保たれ、そこで50日間、毎日日の出に合わせて右に 33回、月に合わせて左へ28回かき混ぜられるのです。これによって太陽と月の持つ両極のエネルギーが原液へと堆積していくとされています。このロマンチックな理論をここまで厳密に実践するこだわりに、私は心底感動しました。

物性化粧品の純度と品質を確かめるために、私はいつも製造者にある質問をしています。今回もそれをぶつけてみることにしました。一つ目の質問はこうです。「防腐剤は使っていますか?」社長は驚いた顔でこう答えました。「なぜそんなものを使う必要があるのですか?我々の製造法は、言ってみれば144回蒸留を繰り返しているようなものなのです。防腐剤など必要なはずはありません!」そしてもうひとつの質問、「原料の植物はどのように調達していますか?」には、以下の説明をしてくれました。「私たちは、イタリアアルプス地方、有名なペレグリーノ源泉のそばに自社の薬草農園を持っています。原料はすべてそこで完全管理のもと有機無農薬栽培された植物です。ペレグリーノ源泉から引かれた水は、樹齢300年のマロニエの幹から作られた7段の輪を通り、マロニエの木の水道管に導かれて畑へと供給されます。畑で育つ20種類の薬草と花は、それぞれの植物のエネルギーが最大に発揮されるとされる時間に摘み取ります。例えばヨハニスクラウト(スグリ)は洗礼者ヨハネの祭日である6月24日以降に、カモマイルは午前6時から10時までの間に、カレンデュラは正午に、といった具合です。摘み取りはすべて手で行います。金属を通して薬草のエネルギーが逃げてしまうので、鋏などの金属製器具は一切使いません。摘み取った葉や花は、絹の布の上で自然乾燥させています」

くほど時間と手間をかけ丹念に作り上げられるスパゲリック化粧品「ソルーナ」。その実力は、この会社が既にスパゲリック医薬品の分野で高い評価を獲得しているという事実からも充分想像できるものだと思います。多くの医者たちがスパゲリックの薬を実際に使用し、大きな成果を上げているのです。これは単なる錬金術神話の再現というレベルのものではないと私は確信しました。プレラー社長は、この化粧品を次のような言葉で表現してくれました。「クリームの中で生き続けている植物の魂が体に語りかけ、肌の生命力を呼び起こす、それが私たちのスパゲリック化粧品です。クリームはただ肌を美しくするだけのものではありません。魂を落ち着かせ、心の調和をもはかるものなのです。一度この化粧品を体験し、製造方法を見た人は誰もが驚き共感してくれます。そして語り継がれ、広がり続けているのです」

■『creabeaux』 No.21(2000年1月発行) に掲載

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