ソルーナの特別な物語

錬金術学者であり、詩人であったアレクサンダー・フォン・ベルヌス男爵(1880―1965)の城がドナウ河畔に今もひっそりと建っている。ここで彼は人間の調和と美を求めて古い医学書を集め続けた。 そして、錬金術による医学―スパゲリック―の中に、自然の力を変換し体に取り込むことによって細胞を再生・活性化させる方法を発見した。 この研究所では70年前にアレクサンダー・フォン・ベルヌスによって生み出された医薬品と化粧品が製造されている。ここでは、古く からの伝統に忠実に従い、現代の錬金術師、免疫学者達と共に、細胞に宿るあるエネルギーの研究が続けられてきた。もしも太陽と月の力を、植物・花・金属・ミネラルの中に封じ込められたのなら…。太陽と月。この永遠なるエネルギーを私達はソルーナと名づけた。 偉大な医学者であり錬金術師であったパラケルススが私達に教えてくれたのは「調和・美・健康は自然の光のなかにある」ということだった。では「自然の光」とは一体何なのであろうか?それは太陽の金の光、月の銀の光、そしてあらゆる生命の律動のなかに存在するエネルギーのことである。もし、植物に宿る律動を知り、その「力」を見出し、それを「生命力」「調和」「リラクセーション」に変換して 人間の体に与えることができたのなら…。私達はイタリアのアルプス地方にソルーナの庭を作った。これによって、「自然の光」の探求が始まったのだ。 泉の水は、植物に注がれる前に、天を反映した7つのリングを経て木製の井戸に満たされる。こうすることで水が持つ自然の恵みが純化される。花々の収獲は、一日の中でそのエネルギーがもっとも強くなる瞬間を待って行われる。一輪一輪手摘みされた花は、絹の布の上に広げられて乾燥される。この方法によって花に秘められた全てのものを一切余すことなく抽出することが可能になるのだ。 環境から私達を守り、環境に敏感に反応する肌は、自然の律動によって支配されている。ガラスのパビリオンの中で、花や植物たちはスキンケアに必要なものへと変化していく。37度。人間の体温に保たれた花びら、葉、そしてオイルはガラス容器の中でゆっくり熟成する。毎晩、日没に合わせて容器の蓋が開けられ、月の出に合わせて攪拌される。何百万年も昔から細胞が日没に合わせて分裂・再生を繰り返してきたように。そして太陽の出に合わせてまた攪拌が行われる。何百万年も昔から細胞が、これから始まる1日のストレスに向けて準備してきたように…。